こんにちは、すけ氏です。最近公私共に多忙でブログ更新も滞ってしまっていたのですが、そんなこと言っていられないヤバい製品がDJIより出てしまいました。
日本市場専用モデルは航空法規制対象外の200g以下!
はい、DJIの新製品ドローン「Mavic Mini」ですね。いや、確かにDJIから新型ドローンが出る、機体重量250g未満の小型機らしい…というリーク情報は流れていました。しかし、その重量では日本の航空法規制=200g未満は逃れられません。

ハイハイそうだよね、グローバル市場を見据えたら250g未満で作るよね、規制がうるさい日本市場はスルーだよね!

…というヤサぐれた雰囲気が漂ってた処に、まさか日本の為だけの200g未満モデル発表ですよ!嬉しいなぁ!
DJIは世界のドローン市場シェア7割~8割を押さえる絶対王者的メーカーです。しかし、同社が得意とする高機能ドローンは既に需要が一巡。世界的にドローンに対する規制もどんどん厳しくなる中、今以上の拡販は難しかろう…という感じでした。
そんな訳で最近のDJIはジンバルとかカメラ用品に力を入れたり、プログラミングロボ開発とか、脱ドローン路線を模索中なのかな?と思っていたのですが…。

まさか法律スレスレの軽量ドローンを直球ストレートで投げ込んでくるとは…!チャレンジング!

事前情報では日本専用(=200gを切る)モデルはないと思ってたから、今頃日本のお役所辺りは頭抱えてるんじゃないかな?
200g以下モデルの是非

Mavic Miniはかなり売れそうだよね。なんせ他メーカーの重量同クラス機体と比べて、頭一つどころか雲の上まで突き抜けてる。実際、あの性能でこの軽さ!素晴らしいとは思うけど…。

まぁ、お褒めの記事は色んなメディアでお腹いっぱい読めるだろうから、このブログでは“いちドローンユーザー”としてあえて懸念点や心配点も含めて、Mavic Miniってどう?200g未満ってどう?って辺りを語ってみたいと思います。
超軽量ドローンの良い点
どんなに性能優秀なドローンであっても「ここで飛ばしたい」と思った時に手元になければ意味がありません。その点、MavicMiniの重量199gは圧倒的に軽く地上での持ち運びが楽です。
これだけ軽いと飛行安定性が心配になる程ですが、 DJI、Mavicシリーズのドローンは折り畳み式なので展開時はそれなりのサイズになってくれます。MavicMiniの飛行時サイズはより上位のMavicAirとほぼ変わらない…というか横幅に至っては少し広い位です。
・飛行時サイズ(MavicMini 140×82×57mm ⇔ MavicAir 168×184×64mm)
これにDJIお得意の底部ビジョンセンサーやGPSを活用した機体制御が加われば、機体重量とサイズにそぐわない程の安定性を発揮してくれるのではないか?と思われます。

但し!カタログ上でMavic Miniの最大風圧抵抗は8 m/sとなってるけど、風速8m下で飛ばせるか?と言ったらさにあらず。

自然界では平均風速の倍の最大瞬間風速が吹くことはザラにあるから、飛ばすなら平地で風速4m以下の日に留めておこう。風が巻く場所とか地形によっては更に余裕を見た方がいいかも。
超軽量ドローンの心配な点
機体重量199gと超軽量なMavicMini(日本版)は、日本において改正航空法の規制対象外となりますが、200g未満のドローンであっても守らなければならない法律・条例・ルールは他にも山ほどあります。
上は以前まとめた記事ですが、機体重量200g未満のドローンであっても住宅街、道路、公園、線路近くといった場所は別の法律または条令で規制・禁止されていたり、あるいは事故や問題を引き起こす可能性が高いです。


「200g未満だから改正航空法対象外!」「気軽に飛ばせる!」といった売り文句が独り歩きしないか心配です。

ドローンも問題・事故・事件が起きるたびに規制が厳しくなってきた経緯があるからね。モラルハザードが起こると今より更に厳しい規制が敷かれてしまう恐れもあるよ。
別趣味の話ではありますが、「人気が出る」⇒「人が押し寄せる」⇒「マナー悪化」⇒「禁止」という流れを嫌というほど見てきています。同じ轍を踏まないといいなと。
アプリの対応端末チェックは必須(特にAndroid)

個人的にこれだけは言いたい!DJIのドローン買うなら操作アプリの対応端末チェックは必須だぞ!特にAndroidスマホの人は要注意だ!

MavicMiniを飛行させるのに使うDJI Flyというアプリだけど、これの詳しい端末対応情報が今のところ見当たらないのよ(2019.11.01時点)。iOS v10.0以降またはAndroid v6.0以降というOS要件のみ公開されてるけど…怖いなぁ。
DJIのドローンはそれ単体で飛行させることは出来ません。操作アプリに対応したスマホまたはタブレットが必須なのですが、DJI既存機種のユーザーとしてその対応端末が意外と少ないことに苦しめられてきた経験があります。
例えば、現行DJIドローンのほとんどを操作するキーとなるDJIgo4というアプリ。このアプリはiPhone、iPadといったiOs端末にはほぼ全て対応する一方、Androidの対応端末として名前が並ぶのはSamsung、Huawei、Honor、Vivo、OPPO、Mi、Redmi、Google、OnePlusといった中華系またはグローバル系スマホメーカーばかり。

日本でそれなりにユーザーがいるであろうXperia(エクスペリア)、AQUOS(アクオス)、arrows(アローズ)と言った国産スマホ勢がバッサリ切り捨てられてるね。

まぁ、あくまで既存ドローン向けのDjiGo4アプリの場合ね。今回のMavicMiniはわざわざ日本向け専用モデルが出た訳だから、その専用アプリDJI Flyも是非対応機種を増やしてほしいよね。
そんな訳で絶賛予約受付中のMavicMiniですが、iPhone使いの人はともかくAndroid使いの人はもう少し新アプリDJI Flyに関する情報が出てから買った方が安心なのでは?と思っています。
DJI FLYの対応アプリ情報(後日更新分)
さて、気になるDJI FLYアプリの端末モバイル端末情報が発表されていたので紹介しておきましょう。
iOS V 1.0.3
iOS 10.0以降が必要です。
は に対応 機種 iPhone 11 Pro Max、iPhone 11 Pro、iPhone 11、iPhone XS Max、iPhone XS、iPhone XR、iPhone X、iPhone 8 Plus、iPhone 8、iPhone 7 Plus、iPhone 7、iPhone 6s Plus、iPhone 6s、iPhone 6 Plus、iPhone 6
Android V 1.0.3
Android 6.0以降が必要です。
は に対応 機種 Samsung Galaxy S10+、Samsung Galaxy S10、Samsung Galaxy S9+、Samsung Galaxy S9、Samsung Galaxy S8+, Samsung Galaxy S8、Samsung Galaxy S7 edge、Samsung Galaxy S7、Samsung Galaxy S6、Samsung Galaxy Note9、Samsung Galaxy Note8、HUAWEI P30 Pro、HUAWEI P30、HUAWEI P20, HUAWEI P10、HUAWEI Mate 20 Pro、HUAWEI Mate 10、HUAWEI nova 5、HUAWEI nova 4、HUAWEI nova 3e、HUAWEI nova 2、Honor 8X、Honor V10、Honor 9、Honor 20 Pro、Honor Magic 2、Mi 8、Mi MIX 2S、Mi MIX 2、Redmi Note 5、OPPO Find X、OPPO R15、vivo NEX、vivo X27、vivo X21、vivo X20A、OnePlus 7、OnePlus 6T、OnePlus 5、Pixel 3 XL、Pixel 2 XL、Pixel 2、Pixel、LG V20、LG G6

え~と…案の定というか予想通りというか…やっぱりXperia(エクスペリア)、AQUOS(アクオス)、arrows(アローズ)と言った国産スマホ勢はバッサリ切り捨てられてますな。

Androidの対応端末はSamsungを除けば全部中華系スマホメーカーの製品のみだね。DJIは中国メーカーだから自国内で人気のAndroid端末は対応するけど、日本を含めた海外ユーザーはiPhoneを使ってくれという方針なんだろうね。
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