ZHIYUNのカメラジンバルCRANE M2、6つの撮影モードを解説

カメラの話題

こんにちは、すけ氏です。
今回は先日購入したZHIYUNのカメラジンバルCRANE M2で使える6つの撮影モードについて解説します。

モード解説の以前の基礎知識

早速説明を始めても良いのですが、最低限の予備知識がないと「撮影モード」とか言ってもチンプンカンプンになってしまいます。そこで、少しだけ寄り道をしてみたいと思います。

ジンバルは3軸の動きを吸収する

そもそも何故ジンバルを使うと画面が水平に保たれ、揺れ・ブレが少ない滑らかな映像を撮ることが出来るのでしょう?かそれはジンバルが下記3つの軸に配置されたモーターを適宜コントロールすることによって、持ち手が揺れても“カメラの姿勢は保たれる”よう制御してくれるからです。

出典:CRANE M2 ユーザーマニュアル(日本語)より解説のため引用
  • パン軸制御→カメラの水平/左右への揺れ・動きを吸収。
  • チルト軸制御→カメラの垂直/上下への揺れ・動きを吸収。
  • ロール軸制御→カメラの回転/傾きを吸収。

従って、ジンバルのパン(左右)、チルト(上下)、ロール(傾き)3軸全てをロックすれば、カメラを上下させたり横に振ったりしても、常にレンズが一定の方向を向くよう保つことができます。

うぱ君
うぱ君

…なるほどスゴイね。でもさ、カメラの向きを変えられないとなると横の人やビルの上の方とか撮りたい時はどうするの?

管理人すけ氏
管理人すけ氏

そのために撮影モードがあるんだよ。モードによってパン(左右)、チルト(上下)、ロール(傾き)のロックを部分的に、もしくは全解除できるから適宜モードを切り替えながら撮影するんだ。

PFモード(パンフォローモード)

出典:CRANE M2 ユーザーマニュアル(日本語)より解説のため引用

その名の通り、パン(左右)軸の動きのみをフォロー(追従)してくれる撮影モードです。チルト(上下)とロール(傾き)の2軸はジンバルにより自動制御(=ロック/固定)されるので、カメラは地面に対して常に水平または一定の角度を保てます。それいでいて横の動きには反応してくれるので、このモードで撮影中に左右へ方向転換することも可能です。

  • ジョイスティックを上下に操作することにより、手動でカメラにチルト(上下)の動きを加えることも可能です。(その後トリガーボタンを2回押しするとカメラの向きを始点にリセットできます)
  • トリガーボタンを1回押すとF(フォローモード)に移行し、もう一度押すと元のモードに戻れます。
  • トリガーボタンを長押しすると一時的にF(フォローモード)に移行し、ボタンを離すと元のモードに戻れます。

Lモード(ロックモード)

出典:CRANE M2 ユーザーマニュアル(日本語)より解説のため引用

パン軸(左右)、チルト軸(上下)、ロール軸(回転)の3軸全てがジンバルにより自動制御(=ロック/固定)されるので映像は最も安定しますが、このモード中は方向転換できません(横に振ってもカメラが横を向いてくれない)。一本道を歩く際など、一直線の動きを極力滑らかに撮りたいときに使います。

  • ジョイスティックを操作することにより、手動でカメラの方向を変えることは可能です。(その後トリガーボタンを2回押しすると始点位置にリセットできる)
  • トリガーボタンを1回押すとF(フォローモード)に移行し、もう一度押すと元のモードに戻れます。
  • トリガーボタンを長押しすると一時的にF(フォローモード)に移行し、ボタンを離すと元のモードに戻れます。

Fモード(フォローモード)

出典:CRANE M2 ユーザーマニュアル(日本語)より解説のため引用

パン軸(左右)に加えてチルト軸(上下)の動きも追従(フォロー)してくれる撮影モードです。カメラを上下または左右に振れば、“滑らかに”追従してくれます。撮影自由度が高いですがロール(回転)軸はロックされているので、映像が傾くことを防げます。

  • ジョイスティックを左右に動かすことにより、手動でロール(回転)軸を操作することが可能です。(その後トリガーボタンを2回押しすると始点位置にリセットできる)
  • 独立した撮影モードとしても使えますがPF、L、GOなど他モードと連携して、撮影中にトリガーボタンで随時このモードを呼び出すことで撮影の幅が広がります。

GOモード(ゴーモード)

出典:CRANE M2 ユーザーマニュアル(日本語)より解説のため引用

パン軸(左右)や チルト軸(上下) の動きに素早く追従(フォロー)してくれる撮影モードです。カメラを上下または左右に振ると、“速やかに”追従してくれます。Fモードに似ていますが、より追従速度が速いので被写体を素早く追いたいアクティブな撮影シーンに向きます。また、Fモードと同じくロール(回転)軸はロックされているので、映像が傾くことを防いでくれます。

  • トリガーボタンを1回押すとF(フォローモード)に移行し、もう一度押すと元のモードに戻れます。
  • トリガーボタンを長押しすると、長押し中のみF(フォローモード)に移行し、ボタンを離すと元のモードに戻れます。

POVモード

出典:CRANE M2 ユーザーマニュアル(日本語)より解説のため引用

パン軸(左右)、チルト軸(上下)、ロール軸(回転)の3軸全てがハンドルの動きに滑らかに追従する撮影モードです。

  • トリガーボタンを1回押すとF(フォローモード)に移行し、もう一度押すと元のモードに戻れます。
  • トリガーボタンを長押しすると、長押し中のみF(フォローモード)に移行し、ボタンを離すと元のモードに戻れます。

Vモード(ボルテックスモード)

出典:CRANE M2 ユーザーマニュアル(日本語)より解説のため引用

ジンバルに搭載したカメラが90度の角度まで自動でチルトし(上向きになり)、その後ジョイスティックで操作した方向に360度無制限に回転させることが出来る撮影モードです。陸上を歩いているにも係らず、無重力空間にいるような、世にも不思議な映像を撮影することが出来ます。

各モードの呼び出し方まとめ

電源オン↓
PFモード←(トリガーボタン操作)→Fモード
↓メニューボタン1回押し
Lモード←(トリガーボタン操作)→Fモード
↓メニューボタン1回押し
POVモード←(トリガーボタン操作)→Fモード
(↑メニューボタン1回押しでPFモードへ戻る)

電源オン後、任意の撮影モード(PF or L or POV)から
↓メニューボタンを素早く2回押し
GOモード←(トリガーボタン操作)→Fモード
↓メニューボタンを素早く2回押し(メニューボタン1回押しだとPFモードへ戻る)
Vモード
(↑メニューボタン1回押しでPFモードへ戻る)

  • トリガーボタンを1回押すとF(フォローモード)に移行し、もう一度押すと元のモードに戻れます。
  • トリガーボタンを長押しすると一時的にF(フォローモード)に移行し、ボタンを離すと元のモードに戻れます。

トリガーボタンの操作まとめ

  • トリガーボタンを1回押すと任意の撮影モードからF(フォローモード)に移行し、もう一度押すと元のモードに戻れる。
  • トリガーボタンを長押しすると任意の撮影モードから一時的にF(フォローモード)に移行し、ボタンを離すと元のモードに戻れる。
  • (各撮影モードでジョイスティック等を使い人為的にカメラの向きを操作した後…)トリガーボタンを素早く2回押しすると、始点位置にリセットできる
  • トリガーボタンを素早く3回押しすると、カメラを180度逆に向けられる(自撮りできる)。その後もう一度トリガーボタンを素早く3回押しすると、カメラの向きを元に戻せる。

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