こんにちは、すけ氏です。
昨年購入した人気ミラーレス一眼カメラEOS kiss M用にマウントアダプター「EF-EOS M」と、 交換レンズ「EF50mm F1.8 STM」を購入しました。
マウントアダプター「EF-EOS M」
通常、キャノン製ミラーレスカメラ、EOS Mシリーズ(EOS M5、EOS M6、EOS kiss M、EOS M100など)にそのまま装着できる交換レンズは、専用の「EF-M」レンズ7種類のみとなっています。(2019.05現在)
ところが、このキャノン純正マウントアダプターを使うと豊富なラインナップを誇るキャノン一眼レフ用 レンズ群、「EF」シリーズが装着可能に!マクロ、広角、標準、望遠、超望遠などの選択肢がなんと60以上に増えるのです。
EFレンズを付けられるということは、シグマやタムロンといったサードパーティ製のEFマウント対応レンズ購入も視野に入ってくるからホント迷うよね。
コンパクトなEOS Mシリーズにマウントアダプター+EFレンズ(その他)を装着すると大きさと重さのアンバランス感は出るけどね。この辺は後で検証するよ。
EF50mm F1.8 STM交換レンズ
EF50mm F1.8 STMは巷で“神レンズ”、“撒き餌レンズ”などと呼ばれ、キャノン製一眼レフ or ミラーレスカメラユーザーなら必ずどこかでその名を聞くことになる有名レンズです。
レンズ交換の楽しさにハマり、際限なくレンズを買い続ける様を「レンズ沼にハマる」と言いますが、沼への入口としてキャノンが戦略的に価格を下げていると云われるのが、このEF50mm F1.8 STMです。
EF50mm F1.8 STMでどんな写真が撮れるの?
EF50mm F1.8 STMはF1.8と非常に明るい単焦点レンズで、本来の用途であるフルサイズセンサーを持つカメラに装着した時の焦点距離は50㎜、EOS Mシリーズ(EOS M5、EOS M6、EOS kiss M、EOS M100など)のようなAPS-Cセンサーサイズのカメラに装着すると×1.6で換算80㎜相当の中望遠レンズになります。
被写体との距離感
口で説明しても解りにくいので、実際の写真で見て行きましょう。まず、手持ちのありふれたAndroidスマホで、約1.5mの距離から身長約30cmのMr.ポテトヘッドを撮影したのが上の写真。
続いてEF50mm F1.8 STMをマウントアダプター経由でEOS kiss Mに装着、同じ距離から撮影したのがこちら。「近!」って思いませんか?これが換算80㎜相当、中望遠の距離感です。
単焦点レンズにズーム機能はないから、常にこの距離感で撮影することになるよ。
もちろん自分の足で移動して被写体との遠近は調整できるけどね。
一般的にこの間合いは“人物撮影=ポートレート”向きと言われています。ポートレートは中望遠~望遠レンズを使って背景をぼかし、人物を際立たせるように撮るのが定番です。
背景をぼかして人物?ならぬ、ポテトヘッドさんを際立たせてみた一枚。背景がボケているので、写真を見る人の視線が自然とMr.ポテトヘッドに誘導される仕組みです。
神レンズが神たる理由
そしてこういった強烈なボケ表現をいとも簡単に撮影できることが、EF50mm F1.8 STMが神レンズと呼ばれる理由。絞りを開放して、花にちょっと寄ってやれば背景がトロっトロにボケてくれます。
視界を花一色に染め上げてみたり・・・
おーい、背景どこ行った?というレベルの写真だって撮れます。
道端の何てことない花が化ける化ける!
日常のスナップ撮影なら、ほぼスマホで事足りる今日。一眼レフやミラーレスの存在意義はこの幻想的なボケ表現にあります。EF50mm F1.8 STMは、多くの人が一眼レフやミラーレスを買う理由に挙げる「ボケ感のある写真が撮りたい!」という願いを簡単に叶えてくれるレンズです。
EOS kiss Mに装着した際のバランス感
さてレンズが素晴らしいのは分かりましたが、本来は一回り大きな一眼レフカメラ用レンズである“EF50mm F1.8 STM”。これをコンパクトボディがウリのキャノンミラーレスカメラ、EOS Mシリーズに装着したらどんな感じになるのでしょう?
まずはレンズ単体の大きさ比較。EOS Mシリーズユーザーならほとんどの人が持っているであろう、標準ズームレンズEF-M15-45 IS STMとEF50mm F1.8 STMを比べると、高さはほぼ同じながらEF50mm F1.8 STMの方が径が太いことが分かります。重さを比較すると前者が130gで後者が160g、まああまり変わらないような気もするのですが…。
EFレンズをそのままミラーレスカメラに装着することはできないので、必要となるマウントアダプターをEF50mm F1.8 STMに着けて、ついでにレンズフードも着けて、実際に撮影する状態にして大きさ比較をしたのがこちら。
右端の黒いのがEF50mm F1.8 STMだよな。なんか一気にデカくなった気がするな!
マウントアダプターとレンズフードをプラスするとどうしてもね…。ミラーレス専用設計のEF-Mレンズがいかに小型軽量設計かよく分かるよね。
まとめ
EF50mm F1.8 STMは一眼レフ用レンズとしては小型軽量な部類ですが、ミラーレスカメラに装着する時はマウントアダプターを装着する必要があります。その分、専用のEF-Mレンズと比べれば大きさ重量共に存在感が増してしまうのが泣き所。
この程度で大きいとか重いとか言ってたら、カメラマニアの人からは鼻で笑われるゾ…。
比較して重いものは重いの!軽いは正義だよ!
とはいえ、メーカー希望小売価格で19,500円(税別)。別売のマウントアダプター(メーカー希望小売価格12,000円税別)を加味しても3万円程度というのは交換レンズとしては破格の安値です。
上記の通り実売価はもっと安い。そしてレンズ、アダプター共に中古市場に豊富に出回っているので、新品にこだわらないのであれば、マップカメラ楽天市場店“>マップカメラ楽天市場店など信頼のおけるカメラ専門店で状態の良い中古品が出てくるのを待つ手もあります。
EF50mm F1.8 STMのオプション品
新しいレンズを買うなら、必須品ではないけどレンズ保護のためのレンズフィルターやレンズフードはあったほうがいいよ。EF50mm F1.8 STMに適合するのはこちら。
単焦点レンズの選択肢
ちなみに、EOS Mシリーズ(EOS M5、EOS M6、EOS kiss M、EOS M100)に装着できる単焦点レンズとしては、EF–M22mm F2 STMというEF-Mマウントレンズもあります。こちらはEF50mm F1.8 STMほどの知名度はありませんが、 F2とレンズの明るさもボケ量も十分で、 アダプターなど不要でそのままEOS–Mシリーズミラーレスカメラに装着可能です。
私の場合EF–M22mm F2 STMは既に持っていたので次の選択肢として焦点距離(撮影時の距離感)が異なるEF50mm F1.8 STMを購入しました。まだ持っていない人は先にそちらを先に検討した方が幸せになれるかも!?
EF–M22mm F2 STMは恐ろしく小型軽量なスナップシューターだからねぇ。興味のある人は以前紹介記事を書いているので、そっちも見てみてね!
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