こんにちは。すけ氏です。初めてのデジタル一眼カメラ、EOS kiss Mダブルズームキットを購入してから約半年が経過しました。
今、私の手元にはダブルズームキットに付属した標準ズームレンズ(EF-M15-45 IS STM)、望遠ズームレンズ(EF–M55-200mm F4.5-6.3 IS STM)と、後から買い足した 単焦点レンズ(EF–M22mm F2 STM) の3本があるのですが、これらを実際に使っていて感じた点を初心者目線からレビューしてみたいと思います。

この記事は望遠ズームレンズ編です。標準ズームレンズ、単焦点レンズのレビューはは別記事にまとめてありますので、以下のリンクからどうぞ。
そもそもキットレンズとは?

キットレンズとはメーカーがカメラ本体とセット売りしているレンズのことです。(単品購入もできます)
EOS kiss Mなど一眼カメラは様々なレンズを付け替えて使用出来ることが最大の特徴ですが、本体とセット売りされているキットレンズは多くの初心者が最初に手にするレンズとなります。ビギナー用と軽く見られるのか使用レビューを余り見かけないので、初心者目線ながらその特徴や使い分けを紹介してみたいと思います。
望遠ズームレンズ“EF‐M55-200mm F4.5-6.3 IS STM”

望遠ズームレンズ“EF‐M55-200mm F4.5-6.3 IS STM”はその名の通り、遠くの被写体を撮ることに特化したレンズです。遠距離は超優等生、近距離はポンコツという明確な個性を持っています。

レンズ交換を前提とした一眼カメラには、こうした機能特化型レンズが多数存在しています。
これまでスマホやコンデジしか使ったことがない人にとって、近距離撮影に難があるレンズ特性は初体験。その辺の弱点も含めて望遠ズームレンズの特長を紹介して行きます。
望遠ズームレンズでの撮影
望遠ズームレンズを使いたいシーンの筆頭は子供の運動会や発表会だと思います。ただ、我が家では子供が小さすぎてその出番はないので、もっぱら鳥や動物を撮る時に使っています。





動物園は人と動物の間に適度な距離があり、野生動物のように素早く動かないので、望遠レンズの練習には最適です。

フラッシュ禁止など園のルールはちゃんと守って撮影しような!
望遠ズームレンズの弱点
例えば、望遠ズームレンズ付けてる時に家族から「記念写真撮ってよ!」などと言われると、ちょっと困ったことになります。
目の前の人を撮影出来ない

これは標準ズームレンズで撮った写真ですが、望遠レンズでこの位の写真を撮ろうとすると「え?そこから?」っと引かれるくらい、被写体から離れて撮影しなければなりません。
近すぎたらシャッター切れない
望遠ズームレンズ“EF‐M55-200mm F4.5-6.3 IS STM”には1mの最短撮影距離があります。これに反してレンズを被写体に近づけてしまうと、シャッターを切ることもできなくなります。
例えば、動物園でひとしきり写真を撮った後のランチタイム、美味しそうな料理が出てきたので写真を…ってそんな目の前のものは撮れません、という訳です。

まぁテーブルから立って1歩下がってカメラ構えれば撮れるけどね。ちょっと恥ずかしいよね…。
どうしても近いものを撮りたい?
そんな時は、その場で他のレンズに付け替えるか、別途サブカメラかスマホを出して撮るしかありません。

望遠ズームレンズは近距離が撮れないって、そんなの当たり前のこと…。

実際、シャッターが切れないのはカメラが壊れたから?と勘違いする人多いみたいだよ。
頭で分かってるつもりでも、長年スマホやコンデジでの撮影に慣れた人がいざそういう事態に遭遇すると、頭の中が!!?!?!?となること請け合いです。
望遠ズームレンズについてまとめ

なんか一眼カメラって面倒だねぇ。いっそこういうカメラの方が手元から超望遠まで撮れて便利なんじゃないの?値段も手頃だし!

上のカメラが搭載するセンサーは1/2.3型、APS-C型センサーを搭載するEOS kiss Mと比べると画質の決め手となるセンサーの大きさが1/10しかないよ。
センサーサイズが1/10だから画質も1/10になる訳ではありませんし、1/2.3型センサーは高画質なスマホによく搭載されているサイズです。単純に綺麗な写真を撮る分には何の問題もありません。
しかし、これだけセンサーの大きさが違うと、そのカメラでできる表現の幅には大きな差が出てきます。例えば、一眼カメラの醍醐味であるボケを表現する難易度は格段にUPします。
カメラはレンズで焦点を合わせた光をセンサーに取り込むことで像を作リますが、光の屈折率は物理法則により予め決まっています。大きなセンサーに適切に光を当てようとすれば、自然とカメラ本体もレンズも大きく重くならざるを得ません。
そして遠いモノを大きく写すためにも大きなレンズが必要となります。しかし常に大きなレンズを付けたカメラを持ち歩くのは辛いので、用途に応じてレンズを交換することが合理的となるのです。

一眼カメラのレンズは用途に応じて使い分ける必要がある、その入口を身を持って体感できるのが望遠ズームレンズです。
高倍率ズームレンズという選択肢

そんなこと言って…。ホントはあるでしょ?近くから遠くまでレンズ1本で対応できて画質のいいヤツが!


高倍率ズームレンズ“EF-M18-150mm F3.5-6.3 IS STM”のことだよね。

上はメーカーカタログから引用した表ですが、高倍率ズームレンズ“EF-M18-150mm F3.5-6.3 IS STM”はレンズ1本で18mm~150mm(換算28~240mm相当)に対応できます。これは大きな利点ですが、良いことばかりではありません。

まず単純に値段が高い。
単品購入でメーカー希望小売価格68,000円(税別)、“高倍率ズームキット”としてカメラ本体とセット購入しても、本体にレンズ2本が付属する“ダブルレンズキット”や“ダブルズームキット”よりも高額となってしまいます。
また、広角端の焦点距離は18mmで標準ズームレンズの15mmに敵わず、望遠端の焦点距離も150mmで望遠ズームレンズの200mmには敵いません。また、望遠ズームレンズほどではないにしても、レンズのサイズが大きく、重くなります。
とはいえ、ちんたらレンズ交換してたらシャッターチャンスを逃す場面もある訳です。レンズ交換無しで遠近自在に撮り分けが出来るのは、明確なアドバンテージ。結局はこのレンズも長所と短所どちらを重視するか?という話になります。

ちょっと脱線したので、この辺で話を望遠ズームレンズに戻しますね。
もし望遠ズームレンズを後から買うなら?
望遠ズームレンズを含むダブルズームキットが小売店のセール対象となっている事が多いので意外に思うかもしれませんが、望遠ズームレンズ“EF‐M55-200mm F4.5-6.3 IS STM”は単品買いするとメーカー希望小売価格で49,000円(税別)となかなか高価です。
上記の通り実売価はもっと安いにしても、望遠ズームレンズが欲しい人は最初からダブルズームキットとして本体と一緒に購入した方が良いでしょう。

同じ型番のレンズが二種類あるのは単に色の違いだよ。手持ちのカメラが黒ボディなら黒いレンズが、白ボディならシルバーが合うよね。
また、中古市場にも潤沢に出回っているので、カメラ用品販売に定評があるマップカメラの楽天市場店などで状態の良い中古品を探してみてもよいと思います。

それと、レンズを買う時は付属品も忘れずに!なくてもいいけどレンズ保護のためにレンズフードとレンズフィルターはあった方がよいと思うよ。
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