こんにちは、すけ氏です。
今年も11月を迎えて一気に朝晩の冷え込みがキツくなって来ました。晩秋から翌春までがベストシーズンとなるニジマス釣りの季節到来です!
以前“釣り体験”に最適なアクティビティとしてニジマスのエサ釣りを紹介したけど、“簡単すぎる”が故に趣味としては成立しにくいんだよね。
そこで今回はステップアップ編として、ルアーで狙うニジマスのエリアフィッシングを紹介するよ。
〔予備知識編〕エリアフィッシング
エリアフィッシングってなに?
エリアとは平たく言えば管理釣り場のことです。足場よく整備された広い池などにニジマスなど様々なトラウト(鱒類)が放流され、時間制で料金を払って釣りを楽しむことが出来ます。
管理釣り場の良いところは何時行っても魚がいることだね。自然界の魚を釣るには魚の都合に合わせて人間が動かなきゃいけないし、人気フィールドでは人間同士の競争(=場所取りetc.)も熾烈だから。
管理釣り場なら「今日の午後、時間が空いたからちょっと行ってくるか~。」という気楽さでも釣りが成立するからね。忙しい現代には持って来いのフィールドだよ。
“魚がいることが確実”な管理釣り場の利点は他にもあります。まず、初心者の人はトライ&エラーを早いサイクルで回せて上達が早くなり、上手くなれば幾らでも釣果を伸ばせます。純粋に腕を競うことが出来る環境が整っているので、釣り大会などのイベントも盛んです。
どこに行けばエリアフィッシングを楽しめる?
管理釣り場情報については便利なまとめサイトがあるので下記2つ紹介します。1つ目はこの釣りの創成期からある老舗サイト「管理釣り場.com」。ここが主催する釣り大会は全国レベルの猛者が集まることでも有名です。
もう一つは「管理釣り場ポータル」今風のサイトデザインで見やすく、口コミ情報等も見ることが出来ます。
一口に管理釣り場といっても、その形態は様々。郊外にあるポンド(池)タイプの釣り場が最もポピュラーですが、山間部にあるストリーム(渓流)タイプの釣り場、夏場はプールとして利用されている水上公園でのプールフィッシングetc.と非常に個性豊か。好みの場所を探してみましょう。
基本的にトラウトは冷たい水が好きな魚だから、各釣り場とも秋〜冬〜春くらいの気候がベストシーズンだよ。
夏場は休業する場所が多いけど、山間部や高原、敷地内に湧水がある釣り場etc.年間を通して楽しめる釣り場もあるね。
どんな魚が釣れるの?
ニジマスを筆頭に日本古来のイワナ、ヤマメ、欧州原産のブラウントラウトトラウト、更にはそれらの改良品種や亜種etc.釣り場に拠って様々な種類のトラウト(鱒類)が放流されています。サイズは30cm前後が平均的で40cmオーバーなら良型、50、60、70cmオーバーのいわゆる“モンスターサイズ”放流を売りにしている釣り場もあります。
エリアフィッシングならではのルールってある?
レギュレーション(規則)は釣り場に拠って異なりますが、大体どの釣り場でも共通しているルールやマナーをかいつまんで紹介します。
- 1日券、半日券etc.チケットは時間制が多く、1日券の相場は4,000~5,000円、半日券は3,000円前後。1時間とか2時間とか時間単位でチケットを売ってくれる釣り場もある。(釣り場によっては子供、女性、カップル割引etc.も)
- 時間内であれば原則魚は釣り放題、但し持ち帰りは尾数制限がある場合も。
- 持ち帰らない釣果は素早く優しく元気な状態でリリース。弱らせたり死なせてしまった魚は極力持ち帰って美味しくいただく。
- 人と魚双方の安全のため針はカエシのないもの=バーブレスフックを使う。
- 魚は沢山いるので場所の優劣は少ない。混雑時は両隣に挨拶、お互い気持ちよく。
〔準備編〕エリアフィッシング
今回紹介するのはルアーフィッシングなので、先ずはどんなルアーを使うのか?から紹介します。
コチラがトラウト用ルアーの基本「スプーン」。カラフルな金属片に針を付けただけのシンプル極まりない物体。おおよそ1〜3gと非常に軽く、よく使われるのは2g前後。ベテランになるとアンダー1gの吹けば飛ぶようなサイズも使います。
コチラがスプーンと双璧を為すルアー「クランクベイト」、突き出たリップが水を掴んでお尻をフリフリ泳ぎます。スプーンに比べれば、お値段お高めだけど一定速度で巻けば誰が使っても魚が釣れる動きが出る、初心者にも優しいルアー。
大きさ比較のために硬貨と一緒に写真を撮ってみたけど、何ともチビっこい連中であることはご理解頂けたかと思います。
この小さくて軽いルアーを使う為に、細く滑らかなライン(糸)、よく曲がる繊細なロッド(竿)、細い糸を切られない機構を持ったリールを、組み合わせて使うんだよ。
とりあえず最初は1~2g前後のスプーン3~5個とクランクベイト1~2個、合計5~6個くらいルアーがあればなんとかなるでしょう。種類がありすぎるので、初心者がネットで選ぶのは難易度高め。こちらは最寄の釣具店等でアドバイスを受けながら買うことをおススメします。
ロッドとリール、タックル一式の予算感
さて、一番値が張るのがロッドとリールですが、それぞれ7,000~8,000円程度のモデルで合計1.5~2万円程度がおススメラインとなります。
ロッド&リール(&ライン)
ロッドは長さ6ft(フィート)前後のエリアトラウト専用ロッドを使います。柔らかい方から順にXUL、SUL、ULの3タイプが一般的ですが、初心者は柔らかすぎないSUL辺りが扱いやすいでしょう。リールは1000~2000番台のスピニングリールを使います。
上のセレクト基準はザ・無難!信頼がおける大手メーカー製入門モデルから、リーズナブルだけどこれ以上の安物買いは避けたい…というギリギリの線を選んでみました。もちろん他メーカー製でも全く問題ないから、あくまで値段感の参考にね。
ホントの初心者だったら、店舗で実物を見て触って買って、ちゃんとラインも巻いてもらった方が良いかもね。あと、気のきいた釣り場ならレンタルタックルもあるから、最初はロッドとリールをレンタルで済ますのもアリだよ。
ライン(糸)の選び方
ロッドとリールがあっても、リールにライン(糸)を巻かなければ釣りになりません。結論を言ってしまうと初心者におススメはナイロン素材の3lb。見やすい=扱いやすい色付きラインがおススメです。
あると便利なグッズ
魚を釣ったらフック(針)を外しますが、初心者はしっかりネットに魚を入れてからの作業がおススメ。そしてランディングネットは網が糸製ではなくゴム製のもの=ラバーネットを選びましょう。(糸製の網は繊維にハリ先が刺さったり絡まったりトラブルが多く、網目が魚体を傷つけやすいので余りおススメできません)
釣った魚を帰る時まで足元で活かしておくための網(フラシ、ビク、スカリなど呼び方様々)です。これらは無料で借りることが出来る釣り場もありますが、混んでいると全て出払ってしまったり、そもそも貸し出しがない場合もあります。自分で用意しておくと安心です。
〔実践編〕エリアフィッシング
さて実際釣り場に出てみると、同じようにルアーを投げては巻いていても“テンポよく釣る人”と“そうでない人”がいる事に気づくと思います。何故そのような違いが出るのか?ここではエリアフィッシングでトラウト(鱒)を釣るための基本的な知識とテクニックを紹介したいと思います。
そもそも何故ルアーで釣れるのか?
Lure(ルアー)を和訳すると「疑似餌」だよね。要は魚はルアーをエサだと思って食いに来るってコト?
半分正解だけど、ちょっと違う。分かりやすい例としては、猫じゃらしで猫と遊ぶ時に似た反応なんだよね。
猫用オモチャはちょっと“それっぽい外見”はしているけど本物のエサとは言えない形状です。猫が反応するキモが“見た目よりも動き”であることは、遊んだことがある人なら分かってもらえると思います。
魚をルアーで釣るときも一緒で、重要なのは見た目よりも“狩猟本能を刺激する動き”。猫は「何だこれ?」と思うモノに手を出すけど、魚には手がないから口を使っちゃうんだね。
なるほどね〜。だから色付き金属片(スプーン)や、エサには似つかないクランクベイトで釣れるのね。
トラウト(鱒)が好む動きとは?
猫じゃらしと同じ原理なら、ルアーはなんかこう“びゃびゃ”っと不規則に動かせば良いのかな?
そういう動きが好きな魚は多いね。でも残念ながら管理釣り場のトラウト(鱒)はちょっと違うんだな。
経験上、トラウト(鱒)を最も惹きつけるのは“一定リズムで速度を変えない”、要するに“ただ巻き”、しかもルアーが動く範囲で”なるべくゆっくり”が原則です。
なぜ「ゆっくりただ巻き」が基本なのか?諸説あるけど、「養魚場で育った放流魚だから」という点と「管理釣り場ならではのプレッシャー」が関連しているように思うよ。
釣れない初心者を観察してると、「グリグリと早く巻き過ぎ」と「ギュンギュンロッド(竿)を動かしすぎ」が原因上位だと思う。
魚の持ち帰りと料理について
エリアによって上限数が決まっている場合はありますが、釣った魚は原則持ち帰り可能です。代表的な料理法は塩焼きですが、大型魚ならムニエルにするなど工夫してみましょう。持ち帰る際は釣り道具とは別にクーラーボックスなども必要になります。
まとめ
以上、ルアーで狙うニジマスのエリアフィッシングの紹介でした。その人気から全国各地に多くの釣り場があるので、是非チャレンジしてみてください。
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