こんにちは、すけ氏です。
最近ハマっていたゲーム、Outer Wildsアウターワイルズを、先日ようやくクリアしました。社会人となって以降、ゲームをプレイする気力・体力・時間がどんどん失せていき、メガテンなど大好物タイトルすら途中放棄した自分がよくこの難易度をクリアできたものだ…と我ながら感心してます。
プレイ期間約2ヵ月半
Steam版発売日の6月19日に即購入したにも関わらず、こんなに日数喰ったのはやはりアレだ…。こちらの都合お構いなしに来襲しては、即「ギャー!!!☆#%&!!!」となる息子君(3歳)が最恐に手ごわかった。

ゲーム中の難敵、アンコウなんざ目じゃない。彼が“超新星爆発”したらプレイ終了なので、平日1ループ22分だけ…とか、休日早起き&土曜深夜プレイを細々積み重ねてのゲームクリア。
おめでとう、俺。若かりし頃のプレイスタイルとは違った形ながら、久しぶりにゲームに『執着できた』貴重な体験でした。
アウターワイルズ
Wikipediaによれば、アウターワイルズはクリエイティブ・ディレクターを務めたAlex Beachum氏が大学在学中に「先進的なゲームを開発する」という課題に対するプロジェクトとしてスタート。
映画『アポロ13』や『2001年宇宙の旅』のように、人為の及ばない宇宙環境に対する「探検精神」を、ゲームの形で表現することを狙って作成されたそうです。
そう言われて見ると、なるほど。作中で行き先を指示されない、探せばヒントは出てくるが答えは示されないゲーム性の由来はそこか!と納得できました。
誰もどこへ行け、何をしろと言わない
思えば、ゲーム序盤の訳も分からず到着した惑星で、立っていた地面ごとすぅーっっとブラックホールへ吸い込まれ、「え?なに?今なにが起きたの?」と狼狽した経験は圧倒的に楽しかった。

流れ来る砂で洞窟内の地面が迫り上がって来て「え?ちょ!?まっ!」と焦りまくるとか、「説明なしでいきなり起こる」からこそ感じる臨場感と緊張感も半端ない。
そしてこのゲーム。とにかくエモい。何処に行っても音楽が素晴らしいし、コンパクトにまとまった宇宙が時間とともに常に表情を変える様も実に美しかった。
でも「わーお!」と一通り世界観を満喫した後には、焦燥と停滞がセットで忍び寄って来ます。得られる情報はバラバラで正直「何言ってるのか分からない」し、意味も分からず同じ場所で死に続ければ「説明なし」の不親切に腹が立つ。
古くて新しいタイプの死にゲー
結局このゲームを攻略するには、目の前で起きている現象を観察、推測、あるいは経験して(そして大体において何度も死にながら)、法則性を見つけ、考え、自分で試して乗り越えるしかない。
死んでタイムループすれば全て元に戻ってしまうが、何度でもチャレンジは可能。そしてその経験則がプレイする度に脳内に蓄積され、段々奥へスムーズに進めるようになっていく。

四ツ目のハンギョドン(サンリオキャラクター)みたいな主人公はゲーム中一切成長しません。絶妙な場所に生えてるクソサボテンを粉砕してジュースにできる便利アイテムも出て来ません。彼を操る現実世界のプレーヤーがレベルアップすれば先に進めるという、古風なクセに今時新鮮に感じるゲームデザイン。

こうでは?と思った仮説が正しかった時の驚きと興奮からは大量の脳内快楽物質を獲得できました。このプロセスは現実世界の科学的アプローチにも似て、英国アカデミー賞ゲーム部門ベストゲーム賞を獲得したのも宜なるかな、これは知的好奇心中毒になれるゲームだった。
アクションゲームとしては?
実のところ、スムーズなゲーム体験だったとは言い難く、何度窓からコントローラーを投げてやろうか?と思ったことも偽りない事実。FPS視点の3Dアクションという時点で人を選ぶし、このゲームの操作性が素晴らしい!と書かれたレビューは残念ながら見たことがありません。
初プレイは樹液ワインを飲みすぎた酔っ払いのような足取りで方向転換失敗、村の高台から転落死しました。不幸な事故でしたが、宇宙に旅立つ前に突然自殺した新人飛行士に村の連中もさぞかし驚いたに違いありません。
とは言え、そんな「ポンコツ中の人」でも最後にはアレをアレするためにアソコを通過することを一発でやってのけたので、操作方面は慣れれば何とかなる!…のでは?と思います。
3Dアクション方面はバイオハザード5をリロードしまくり息も絶え絶えで本編クリアした程度の適性持ち。クリア後のマーセナリーズなど話になりませんでした。尚それ以降バイオハザードシリーズは買ってません。
二度美味しい
ところでこのゲーム。クリア後に他プレーヤーのYoutubeの実況プレイなどを見ると、それはそれは面白いです(ネタバレすると面白さ5〜9割減ゲームなので、クリアした人の特権!)。
Outer Wildsアウターワイルズの宇宙には決まった攻略ルートが存在せず、最初から最後まで全ての場所へのアクセスが解放されています。
すると自分が散々迷子になって中々行けなかった場所に偶然辿り着いてしまう人が居たり、探査艇でそこに強行着陸!?という猛者が居たり、皆さん十人十色、実にバラエティに富んだ攻略をしています。
多くのプレーヤーに好き勝手バラバラに行動させているのに、次第に情報と情報がリンクして伏線を回収しながら怒涛の展開へ収斂して行くシナリオは見事の一言。万人が楽しめるゲームではないけれど、イケるかな?と思う人は是非やってみて欲しいです。
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