旧バージョンのフォトショップでKissMの新RAWファイル[.CR3]を開く方法

カメラの話題

こんにちは、すけ氏です。
EOS Kiss M では通常のRAW撮影に比べデータサイズをおよそ40%カットできるC-RAW撮影が出来るようになりました。撮影ファイルの拡張子は[.CR3]。ところが、新しいファイル形式であるCR3は私が持っている旧バージョンのフォトショップ(Photoshop CS6)では開けません。

読みこもうとするとエラーメッセージが…

直球ストレートな解決策としては「最新のAdobeCCを契約」とか、「ユーザー登録すれば無料で使えるキャノン製RAW現像ソフトDPPをダウンロード」とか色々あるのですが、使い慣れたソフト乗り換えるの面倒臭いとか、ユーザー登録面倒臭いとか、新しいソフトに慣れるの面倒臭いとか、こちらにも事情がある訳です。

うぱ君
うぱ君

要するに面倒臭いのね…。

管理人すけ氏
管理人すけ氏

そんな訳で今回は旧バージョンのフォトショップでCR3ファイルを開く方法を調べてみました。後半でAmazon Photosとの効果的なデータ連携方法も紹介します。

アドビ公式コンバーターを使ってファイル形式を変換

まず、私のような旧バージョンソフトで最新ファイルを開きたいという面倒臭いユーザーに対するAdobeからの公式案内が上のページです。該当箇所の抜粋引用がこちら。

最新のカメラサポートを入手するだけの目的で Photoshop または Lightroom の新しいバージョンを購入する必要はありません。アドビでは、Adobe DNG Converter を介して、Photoshop CS、CS2、CS3、CS4、CS5 および CS6 ならびに Lightroom 1、2、3、4、5 に対する最新のカメラの後方互換性を無償で提供します。

要するにカメラメーカーが次々と独自RAWフォーマットを開発するのできりがない。AdobeCC最新バージョン利用者はその都度フォローするけど、旧バージョン利用者はファイル変換ソフト=コンバーターを無償で用意しておくから、これで汎用性の高い“DNG RAW ファイル”に変換して読み込んでください。(…以上、すけ氏による勝手な意訳)

ということのようです。そして、そのためのコンバーターがこちら↓。

正式名称は“Adobe DNG Converter”で、Windows版とMacOS版があり、誰でも無償で使えるようです。早速、さくっとダウンロードしてインストールファイルを実行します。

こんな感じでインストールが始まり、特に何か難しい選択をするでもなく、あっという間にインストール完了。インストール後に自動で開くフォルダにAdobe DNG Converterというアプリケーションアイコンがあるので、これをダブルクリックするとソフトが起動します。

インストール場所はデフォルトでC:\Program Files\Adobe\Adobe DNG Converter、頻繁に使う場合はデスクトップにショートカットでも作っておくとよいでしょう。

ソフトのユーザーインターフェースはこんな感じで至ってシンプル。変換するRAWファイルをファイル単位でもフォルダ単位でも選択でき、出力先も任意で指定可能。ついでにファイル名変換やシリアル番号を振ったりする機能もあります。

以上のようにファイル形式をCR3⇒DNGへ変換すると、旧バージョンのフォトショップCS6でもこのようにファイルを認識、現像処理をすることができました。

DNG 形式に変換するメリットとデメリット

うぱ君
うぱ君

無事ファイルが読めてよかったね。でも、いちいちコンバーターでファイル変換掛けるのはちょっと面倒だね。

管理人すけ氏
管理人すけ氏

まぁね。でもDNG 形式に変換する利点もあるみたいだよ。

DNG 形式に変換するメリット

アドビはDNG形式に変換するメリットとして、下記のような説明をしています。

メーカー固有の RAW 形式の大半とは異なり、Digital Negative は一般公開されている仕様であり、アドビがサポートしているだけでなく、他のソフトウェアおよびハードウェアベンダーも自由に利用できます。そのため、長期的に保管する場合により安心して使用できるファイル形式と言えます。ファイルを DNG 形式で保管しておけば、RAW ファイルの作成に使用されたカメラ形式が廃止されても、読み取れなくなる心配はありません。
「DNG 形式に変換する理由」より引用(引用元URLはこちら)

Amazonプライムフォトで便利

まあ分かりますが、もっと具体的なメリットも知りたいですよね。例えば、プライム会員ならRAWファイルを無制限に預かってくれる神クラウドサービス「Amazonプライムフォト」でDNGファイルを使うとこんな利便性があります。

Amazon PhotosにキャノンCR2ファイルなどメーカー独自のRAWファイルをアップロードした場合、こちらのAmazonの注意書きにあるように写真ファイルとして認識保存はできても、「プレビュー閲覧できない」「撮影日や撮影時間など一部のファイル情報が読み込まれない」などの不便をこうむる場合がありました。

実際、kiss M でC-RAW撮影したCR3ファイルだとプレビューどころかAmazon Photosで写真ファイルとして認識すらされず、そのままではアップロード出来ない=利用できない状態でした。ところが“Adobe DNG Converter”でDNGファイルに変換したら無事認識。写真のプレビューなど本来の機能も問題なく使うことができました。

DNG 形式に変換するデメリット

一方、ファイル変換に伴うデメリットはファイル容量の増加です。具体的には私がCR3で撮影したファイルの平均サイズは1枚あたり17.3MBでしたが、これをDNG形式に変換すると25.8MB。平均して約3割ファイルサイズがアップしました。

元々、Kiss M でC-RAW撮影するメリットはファイル形式を[.CR3]とすることで通常のRAW撮影に比べデータサイズをおよそ40%カットできることだったので、このメリットはほぼ消失したことになります。また、CR3と変換後のDNGファイルを両方手元に残した場合は、ただでさえ容量の大きいRAWファイルをW持ちとなって2倍以上の保管容量を喰ってしまいます。

まとめ

そんな訳で、私は撮影時はC-RAW撮影でカメラ内のSDカード容量を節約。バックアップを取る際にCR3ファイルを“Adobe DNG Converter”でDNGファイルに変換しながら任意の場所に書き出し、すぐにAmazon Photosにアップロード。バックアップ完了後に元ファイルは削除という方法を採ることにしました。

管理人すけ氏
管理人すけ氏

RAW現像は現像したいファイルをAmazon Photos上でプレビューしながら探し、対象ファイルのみをダウンロードして現像というスタイルに落ち着いています。

うぱ君
うぱ君

何気にRAWファイルをプレビューしながら整理整頓できる環境って貴重だから、DNGファイル形式でAmazon Photosに上げておくと便利だよね。

ちなみに、私の場合jpgファイルはGooglePhotoで保管しているので、Google⇒jpg管理、Amazon⇒RAW管理という棲み分けをしています。この辺は人ぞれぞれと思いますが、今回の記事が参考となれば幸いです。

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